1.インプラント治療とは
インプラント治療は、歯の抜けた部位に人口の歯根(しこん)を外科手術により埋め込んで、人口歯根が顎(あご)の骨に固着した後、人口の歯冠を上から装着する治療法です。
インプラントは永久的なものではありませんが、日々の清掃(歯磨)と定期的な検診を継続する事で長期的に良好な予後が期待できます。
2.最新のインプラント
素材の主流となっているチタンには、インプラント体の骨にうめる部分・歯根部に、骨と密着性が高い”HA(ハイドロキシアパタイト)”をコーティングしてあるため、チタンだけのインプラントに比べて飛躍的に癒合までの期間が短縮しました。しかし、初期のHAインプラントには、溶解や剥離といった信頼性への批判も存在しました。その後の研究でこうした問題はHAの純度が低かったために起こることが判明し、その問題を解決するため、HAの結晶度が高い再結晶化HAコーティングが登場したのです。再結晶化HAコーティングこそ、時代の最先端のインプラント材料なのです。
また、歯肉に当たる部分・支台部に施された”歯肉溶着生体高親和性処理”により、インプラントは歯根との接合性のみならず、歯肉との親和性も大きく高まり、また、感染の危険性も最小限にしました。
審美性にもすぐれた現在のインプラントは、歯根・歯肉ともしっかり接合するようになり、最終形ともいえる理想的な形となったのです。
3.インプラントの長所
インプラントの良い点は自分の歯と同様な感覚で噛むことができ、噛む力、味覚も低下しないことです。また周囲の健全歯を傷つけず、審美性(外見上)も良好です。
4.インプラントの短所
インプラントの留意点としては、手術(抜歯と同程度の外科手術)が必要で全身疾患(十度の糖尿病など)やインプラントを埋め込む場所(顎)の骨が少ない場所など、場合によっては治療できない場合もあります。
5.インプラント治療の流れ
インプラント治療は以下の手順で行います。